民藝好きにはたまらない、わら細工。
「卵つと」
卵が割れないよう持ち運ぶためにつくられた日本の伝統的なパッケージ。
かつて高級品だった卵は贈答品やお見舞いの品として使われており、割れないように安全に運ぶための入れ物として作られた専用のケースが卵つと。取っ手を持って歩いても、卵が落ちないよう計算されており、見た目が美しいだけでなく機能性も兼ね揃えた先人の知恵。
日本の包む文化は本当に美しい。
私は、”包む”という行為が好き。
そのきっかけは、卵を新聞紙で包む祖母の姿をよく見ていたから。
私は山形県の田園に囲まれた土地で生まれ、両親は共働きでいつも不在だったから隣の祖父母の家で過ごした幼少期。
私が子供の頃の祖父母の家には囲炉裏があって、お風呂も薪で沸かしていました。薪を燃やす手伝いもしていたような気がする。今思うと貴重な体験。そして、おやつは煎餅か漬物か煮物だったから、今でもそれらは大好物で私の味覚は祖父母でつくられたようなもの^^
そんな祖父母の家には犬から牛までいろんな動物がいて、まるで小さな動物園のようで、3畳程の鶏小屋で養鶏もしていたから、近所の人が卵を買いにきていました。
新聞紙に卵をいくつか並べて、クルクルと包む動作を横で見ているのが好きで、よく真似事もしていたな^^
卵が並んでいる姿に懐かしさを感じる「卵つと」というわら細工。
こんなに美しい包み方があったなんて。
キッチンの背面カウンターに飾ることに。
衰退してしまったわら細工だけど、今でも山形県でわら文化を次世代に残していこうと活動されてる方がいらっしゃるのが嬉しい。
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