先日、次男が3歳になりました♩
お風呂上りに裸で逃げ回る次男に、「僕が着せてあげるよ!」と、パジャマを着せてあげる優しいお兄ちゃん。
イヤだ!と、なんでも拒否から入る次男のお世話をしてくれて、その兄に甘えてばかりの次男^^;
長男はイヤイヤ期というものがほとんどなかったから、これがイヤイヤ期というものかと2人目にして困惑することばかり^^;
そんな次男についイライラしてしまう私だけど、弟に対して寛容な心で接する長男から教わることも多くいつも助けられています。
目次
・長男の発達障害
・子どもに自信をもたせる
・兄弟で楽しめること
・事前に知らせる
・コミュニケーションを育てる
・身支度の環境づくり
・好きを大切にしたい
・参考にしている本や資格について
長男の発達障害
現在4歳の長男は、高機能自閉症・ADHD・発達性協調運動障害・吃音症の4つが併存しています。
今まで長男の行動には疑問に思うことが多かったので、診断がついた時は、なるほど!とスッキリしたのが正直な感想。
この本は、お世話になっている言語聴覚士さんのおすすめで読みました。
「高機能自閉症・アスペルガー症候群の子どもたちは誤解を受けがちです。よくしゃべるし、人なつっこく寄ってくるし・・・」
高機能自閉症・アスペルガー症候群「その子らしさ」を生かす子育て から一部引用
本の冒頭で日々のモヤモヤがすっきり。
実は診断が出るまで、高機能自閉症という言葉を知らなくて、もしかして自閉症かな?でも当てはまらないことも多くて、なんだろう?と思っていました。
だからこの本を読んだとき、高機能自閉症の特性が長男の行動に当てはまりすぎてびっくり。
もちろんひとりひとり特性が違うからすべてが当てはまるわけではないけれど、なるほど!そうだったのか!の連発でした。
ほかにも診断がついたことで今まで疑問だったことも理解できました。
だから今は、それぞれ4つの特性を学び、長男が生活しやすい環境づくりをしている最中です^^
子どもに自信をもたせる
「今の、この幼児期に、できるだけ多くの安心と自信を子どもにもたせることです。」
「子どもにどんな能力の不得手があったとしても、あなたはわが子に幸せな子ども時代を与えることができるはずです。それはあなたにしかできない仕事です。」
高機能自閉症・アスペルガー症候群「その子らしさ」を生かす子育て から一部引用
長男は絵を描くのが苦手で、上手に描けない、描き方がわからなくてイライラすることもあり、このままでは描くことがどんどん嫌いになっていくかもしれない。
みんなはできるのに自分はできない…
できるようになるまで時間がかかる...
苦手なことが多く自信を失いやすいからこそ、「できた!」「楽しい!」という経験を増やしてあげたいと思い、あれこれ工夫してきました。
例えば、子どもが描いた絵をたくさん飾れる壁を作って一緒に見ながらよくお話したり、不器用でも楽しめる感触あそびやさまざまな技法を取り入れるなど、表現方法はたくさんあるということを伝えてきました。
上手にできないことが嫌で、表現することの楽しさから離れてしまうのはもったいないし、描きたいものが描けるようになる嬉しさやそのサポートももちろん大事だけど、周りと比べることなく自分なりの表現方法の引き出しを増やしてあげたいと、さまざまな遊びを取り入れています。
兄弟で楽しめること
少しずつ作ることに意欲的になってきた長男。
「なにか作る!」と言って毎日なにかしら作るようになり、今は折り紙にはまっていて、家でも幼稚園でも折り紙をして持ち帰ってきます。
でもとっても不器用だから、角を合わせたり指アイロンもなかなかできなくていつも苦戦^^;
私を真似て折ることは難しいから、後ろからサポートしながら。指アイロンをする場所がわからなくて、折り目ではないところをアイロンしていることもあってかなり苦戦^^;
そんな長男だけど、6匹の魚を頑張って折ることができた♩
少しだけサポートしたけど、角を合わせることを理解して、ゆっくりと丁寧に集中して折る姿にウルウル・・・
指先の練習に適したやっこさん折りをしていたんだけど、やっこさんになる前に「魚みたい!」と長男が喜んだため、やっこさんではなく魚さんに^^ セロテープがやたら長いことも今後の課題^^;
長男が「パパに見せたい!」と言ったので、「パパびっくりするよ!きっとパパは作れないと思うよ♩」と言うと、「できる人もいるし、できない人もいる。だから大丈夫!」と言われ、私がよく言っていることを子どもに指摘されてしまった^^;でも夫が帰ってきたら、「パパ見て!凄いでしょ!パパ作れないでしょ♩」って自慢げに言ってた^^;笑
ちなみに夫も不器用で、折り紙で鶴を折ったことがなく、いつも得意な人に折ってもらっていて、図工や美術の授業も大嫌いでいつも先生が手伝ってくれていたと^^;だから夫は長男の気持ちがよくわかる^^
下の筒状の魚?は次男作。
筒状を作るのにはまっていて何個も作ってる^^
でも次男は折り紙があまり好きじゃないので、私と長男が折り紙をしようとすると、イヤだ!と言ってほかのことをし始めます^^;
そうすると、長男もそっちに気が向いて作業に集中できず、長男をサポートする私の肩に乗っかったり、折り紙ができる環境にならないことが多い。
次男を相手しながらのサポートはほんとに大変。
ましてや相手はイヤイヤ真っ盛り・・・
次男の気持ちもわかるし、だけど長男のサポートもしてあげたい。ここでよくイライラしてしまうんだけど、私がイライラすることが1番良くないので潔く諦めます。今まで長男を優先してしまい、次男を我慢させてきたことが多いことも反省。発達障害児だけじゃなく、その兄弟児のケアも同じくらい大切だと。でもたまに長男が癇癪を起した時に、対抗するかのように次男も床に寝そべりイヤイヤ泣きをすることがあって、そうなると私はお手上げ状態...^^;
でもそんなときは、一緒に料理が1番!
「ぼくのぱんわたしのぱん」を読んだら、子どもたちの「作りたい!」が炸裂^^
長男が作っているのは、ミズクラゲ♩
かたつむりの親子も作ってた^^
次男はひたすら棒作り^^;笑
事前に知らせる
「これやってみたい!」「ここに行ってみたい!」と好奇心旺盛な長男。
でも怖がりで過敏でもあるから、いざ行ってみても十分に楽しめずに終わることがあります。
だから事前に知らせておくことが大事。
初めて映画館でトーマスを見に行った時は、行く前に映画館の中の写真を見せながら、こんな場所でこんなふうに座って観るんだよ。暗くて音も大きいけど大丈夫だよ、と伝えておくと、パニックになることもなく最後まで楽しく見ることができました。
水族館や博物館も同じで、行き先を写真で見せて説明しておくと、入口で不安になることもなくなります。
ほかにも動物園で動物と触れ合ったり、なにかを体験するときも同じように事前に写真と一緒に説明しておくとスムーズ。
でも苦戦したのがトイレ。
長男のトイトレはかなり苦戦しました。
笑いあり涙ありの連続^^;
これはトイトレアイテムの1つ。
子どもが好きな絵本でもある「みんなうんち」の、男の子の顔を長男の顔に変えて、トイレの壁に貼ってイメージしやすくしていました。
今では外出先のトイレでも夫と一緒に男子トイレに行くことができるようになったけど、それでもたまに泣きべそで走って戻ってくる時や、野外にあるトイレはさらに敏感で、拒否するかすぐに出たがる^^;
行き先のトイレ写真があったらなーと思うこともあった^^;
さらに長男はとっても疲れやすいので、予定を詰め込み過ぎないことも大切。
わが家のお出かけは、簡潔にスムーズに済ませるのが基本。
だから、わざわざ遠出しても滞在時間はとっても少ない^^;
せっかく来たからほかにも立寄りたいところがあっても渋々諦めます。
行き当たりばったりができないので、外出先の事前リサーチはかなり念入り^^;
そんな疲れやすい長男だけど、毎日頑張って歩いて登園しています。
徒歩で片道25分(寄り道せず)、入園した時から続けています。
子どもと一緒に季節の移ろいを感じたり、地域の人とコミュケーションをとったり、子どもの体力作りにもなればと徒歩で登園することにしました。
年少の時は泣いて抱っこを要求することが多かったけど、年中になってからは抱っこ要求もなくなり1人歩くようになりました^^
真夏の帰り道、あまりにも暑かったからランドセルを持ってあげようとしたら、「自分で持つ!」と言って頑張って歩く姿に感心したことも。
今では地域の人と顔馴染みになり、帰り道におやつをもらって帰ることも多くなってきた^^
コミュニケーションを育てる
長男とのやりとりで理由を伝えるのが難しいと感じたり、人とコミュニケーションが上手く取れないことも多いので、コミュニケーション能力を伸ばすために取り入れた遊びがとてもよかった。
すきなのどっち?
自分の「好き」を伝えよう 相手の「好き」を聞いてみよう
対象年齢:3歳~
特別支援学校の先生が手作りしていた教材を、クラウドファンディングを活用して商品化されたカードゲーム。
遊び方はとってもシンプルで、カードに描かれた2つのうち、どっちが好きか、好きな理由を答えます。
自分で選んで、決めて、伝えるゲームなので、障害のあるなし関わらずに、自己選択、自己決定、意思表示することの大切さを遊びながら学ぶことができます。
加えて、順番を待つこと、人の話を聞くこと、そして互いのことを知る楽しさも身に付けられます。
トビラコ 道具で発達を応援 えらんできめてつたえるゲーム「すきなのどっち?」
当時2歳だった次男も一緒に3人で遊んでみました^^
すると新しい発見がいっぱいで面白かった。
長男の回答は、
電車と飛行機は、「飛行機がすき!オーストラリアでエリマキトカゲを見たいから」
新幹線とロケットは、「ロケットがすき!国際宇宙ステーションに行きたいから」
ぞうときりんは、「きりんがすき!高い木の葉っぱを食べれるから」
コアラとカンガルーは、「コアラがすき!木に登れるから」
鳥とハムスターは、「鳥がすき!空を飛べるから」
山と海は、「山がすき!いい眺めだから」
はっきりと理由を答えられたものが、高いところや空を飛ぶものばかり^^
乗り物は新幹線か電車だろうと思っていたからかなり意外。
そういえば、高台や丘の上に行くと「いい眺めだなー♩」と毎回大喜びしていた長男。
その時の気分によって変わると思うけど、このゲームを通して長男の新しい一面を見ることができた^^
でも、私が理由を話す前に「ぼくはね!」と、相手の話を聞かずに自分のことを話そうとするので今後の課題です^^;
そして次男も、言葉の遅れはあるものの、指差しと言葉で選ぶことができた^^
次男も吃音があり、発音が不明瞭で聞き取れないことが多いのでも療育センターで経過観察中です。
身支度の環境づくり
遊びに没頭しているときはとくに、次の行動に気持ちを切り替えることが難しく、急に不機嫌になり怒り出すことがあります。
そこで鳩時計と一緒に用意した、朝のお支度表。
使っているマグネットボードはIKEAのヴェムンドで、サイズは70cm / 50cm。
朝起きて、出発するまでにやることを表にしました。
よくあるお支度ボードですが、マグネットを外したり裏返したりする動作がないシンプルな表です。
長男は動かせるものに注意が逸れるのでシンプルに。
それにルーティンが得意で、視覚的に示しておくだけでも流れを覚えて、むしろその通りに行動しないと落ち着かない性格でもあるので、やるべきことはわりとすんなりしてくれます。
ブツブツ言いながらだけど^^;笑
そして終わったら、できたシールを貼ることに♩
次男も一緒にやってるけれど、絶賛イヤイヤマンはシールごときで動いてくれない・・・ ┐(´д`)┌
そういえば私がリメイクしたIKEAの知育時計が壊れました^^;
子どもたちが何回も落としたのが原因かと・・・
マグネットではなくしっかり固定しておくべきだったと反省。
現在はもう取り扱いがないので、無印良品の時計に変えました。
置き型でもフックにも掛けられるバスクロック。
ちょうどいい大きさとシンプルなデザインでこちらをチョイス。
今回は外せないようにしっかりと固定。
そして文字盤もシンプルなままで。
視覚的にごちゃごちゃしているとほかのところに目が向いてしまうので。
ここのコーナーはまだ実験中で、これから息子たちの様子を見ながら改善していこうと思います。
幼稚園の身支度コーナーは、マスク掛けや次男用も追加されて、写真を貼ってよりわかりやすくなりました。
好きを大切にしたい
相変わらず電車遊びが大好きな息子たち。
これらは長男が1人で作った線路。
私はもうほとんどノータッチで、自分で考えながら黙々とレールを繋げています^^
たまに手伝うと、「違うよ!こうじゃないよ!」と言われることも^^;
2人でああだこうだ言いながら作ってます^^
これは地下鉄が地上に出てくるところなのだとか。地上に家が並んでる♩
喧嘩することもよくあるけど、長男が譲ってあげたり、次男が壊したところを直してあげることも増えてきた^^
そして機関車好きな息子たちは、BSの「昭和のSL映像館」という番組が好き。
白黒映像で、ナレーションもBGMもかなり渋め。笑
だから転車台をプレゼントしたら遊びの幅が広がった♩
けれど結構頭を使う。大人でもしっかり考えないと上手く連結できない^^;
左下の海は長男作。
大判ハンカチを海に見立て、紙を切って魚を作ってた^^
自分であれこれ考えて楽しそうに取り組むところが好き♩
周りと比べることなく、これからも自分が楽しいと思うことを自由に表現してもらいたいな。
これは紙飛行機と積み木空港とモノレール。
長男がレールを繋げている一方で、次男は壊しながら走らせる専門^^;
「あ、壊れてる」と弟が壊したレールを直しながら、黙々とレールを繋げる優しい兄です♩
弟はいつも、兄の後にくっついて回り真似ばかりしてる^^そのくせ、「大好き♩」と兄からラブコールされても、「いやー♩」と言い返す天邪鬼な弟・・・┐(´д`)┌
参考にしている本や資格について
気になる子の本当の発達支援(これからの保育シリーズ)
著者:市川奈緒子
アスペルガー障害や自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠陥多動症(ADHD)などの発達障害の子どもたち、診断名は出ていないけれど発達が気になる子どもたち、そして定型発達の子どもたち、全員が一人ひとり違う発達の特徴を持っています。
こういう時はこうすべき、といった単純なノウハウなどあてはまるわけがありません。
保育士・幼稚園教諭のための「発達が気になる子」への本当の支援の方法がわかる本です。
保育者が知っておきたい 発達が気になる子の感覚統合
著者:木村順
発達が気になる子どもへの理解と対応について、感覚統合の視点から解説。保育者が知っておきたい感覚についての基本的な知識と、園で実践できる感覚発達を促す遊びのプログラムをイラストを交えながら紹介する。
ニューロダイバーシティの教科書
著者:村中直人
neuro(「脳・神経」)、そしてdiversity(「多様性」)。
この2つの言葉から生まれたneurodiversity(ニューロダイバーシティ)は、「脳や神経、それに由来する個人レベルでの様々な特性の違いを多様性と捉えて相互に尊重し、それらの違いを社会の中で活かしていこう」という考え方であり、社会運動を指す言葉です。
自閉症スペクトラム障害をはじめ発達障害と呼ばれる現象を、能力の欠如や優劣とは異なる視点、意味で捉えなおすための言葉であり、そしてさらに「すべての人の脳や神経の在り方」その対象となる裾野の広さを持った言葉でもあります。
本書は発達障害に関わる支援者や教育者はもちろん、当事者やそのご家族、そして「多様性尊重社会の実現」に関心を持っているすべての方に「ニューロダイバーシティ」という人間理解の新たな視点をお届けする入門書となっています。
発達障害学習支援サポーター
発達障害学習支援サポーターの資格を取得しました。
長男の就学に向けて家庭内でも学習のサポートが必然になること、発達障害をさまざまな視点からより深く理解するために勉強しました。