子どもと住む1LDK

1LDK4人暮らし

1LDKに住み続ける訳

大変有難いことに、このブログに訪れてくださる方が増えてきて、質問も多く頂くようになりました。

とても嬉しく励みになっております。

そこで少しだけ私のこれまでと1LDKに住み続ける訳をお話ししたいと思います。

 

1LDKに住み続ける訳

 

20代はインテリアコーディネーターとしてリフォーム・リノベーションの職に就き、家具やキッチンの設計からスケルトンリフォームまで、人生の節目を迎えたお客様のお手伝いに全身全霊を注いだ日々を過ごしました。

 

その頃から頭の片隅に合った将来の住まいは、自然豊かな場所に開放的な小さな平屋、壁面いっぱいの本棚に大きなダイニングテーブル、そして子どもがのびのびと遊べる空間・・・

 

そんな理想とは程遠い暮らしをしている現在ですが、それでも住み続けている理由は、核家族でも子育てがしやすい環境、災害の心配が少ない場所と建物、良好なご近所付き合い、車でちょっと走れば豊かな自然があること、そして思い出が詰まった愛着のある家であること。

夫は新築当初から住んでいて、私も15年程住んでいるからこそわかる、周辺環境や地域・マンションのコミュニティなど家族が安心して暮らせることが大きな理由でもあります。

私たちが住んでいるマンションは間取りが多様で、わが家と同じく子育て真っ最中のご家族が多く住んでいるファミリー向けのマンションです。

ご近所さんや管理人さん、商店街の人たちがとても親切な方ばかりで、子どもたちによく話しかけてくれます。互いの実家が遠く祖父母に会える機会が少ないわが家にとって、日常的に幅広い年齢の方と触れ合える環境はとても貴重で、ご近所付き合いを通して日常の挨拶や感謝の言葉はもちろん、そこから社会性を育んで欲しいと思っており、さらに徒歩登園をしているおかげもあって、幼稚園の帰り道でおやつをもらったり、お裾分けをいただくことも日常茶飯事。

 

「老後にちょうどいい広さだよね」

2人暮らしの時によくしていた会話。

しかし、子どもが生まれて4人家族になる頃には、

 「あと1部屋あったら良かったのに・・・」

という会話に変わり、「引っ越さなきゃいけないよね?でもこの家を手放したくないよね?」という話を何度もしました。

 

話しがまとまらないまま時が過ぎ、2人目を妊娠して性別が男の子だとわかった時に、ベッドから布団生活にすることに。

男児2人がベッドの上でプロレスごっこなんてされたら危ないと^^;

それが今の暮らしになるきっかけになった出来事です。

収納式のセミダブルベッドから布団生活にするために持ち物を見直し始めた時に、「あ、4人でも住めるかも」と、これまでの仕事の経験からくる直感で、この家に住み続けられるのではないかという考えに変わりました。

ベッド収納に入っていたものは、次男のベビーグッズやアルバム、インテリア雑貨や災害時用品などでした。紙物はすべてデータ化し、災害時用品などは別に収納場所を確保。

 

その瞬間から、これからも住み続けることを前提に、家族仕様の空間にするために本格的にDIYをスタートし、現在に至ります。

1LDKのままでも、それなりにテーブルと本棚、子どもたちの自由な発想を表現できる空間を実現できたので、私が思い描いていた理想に少しは近づくことができているかな。

 

15年住んでみて、やはり今の住まいは2人暮らしには丁度よく、老後はここで暮らしたいと思っています。

 

しかし、子どもと4人で暮らすには手狭なため、子どもの成長とともに一時的に引っ越すことも考えていますが、それも一つの案として柔軟でいたいと思っています。

 

この家は、私たち夫婦の老後の住まいを前提にしてはいるけれど、そこに執着しているわけではないので、もしも将来、子どもがこの家を気に入っていたらここに住んでもらってもいいし、田舎の両親が住んでもいいし、その時の状況に応じて柔軟に対応できる小さな家が一つあるとなにかと便利だなーぐらいに思っています。

 

それに今後、子どもが学校に通い続けられるかわからないし、ほかに通いたい学校が見つかるかもしれないし、子どもが笑って過ごせる環境が変わるかもしれない・・・

この先なにが起こるかわからないけれど、どんな状況になったとしても広い視野を持って子どもにはさまざまな選択肢を示してあげたいと思うので、住む場所も住み方も柔軟でいたいなって思う。

 

住み続けるにしても、老朽化に加えて、老後に備えたフレキシブルな間取りにするなど、いずれリフォームが必要になるので、空いた時間にリフォームに向けて図面とにらめっこするのが今の楽しみ^^

子どもたちが成長してどうしても住み続けることが難しくなったら、一時的に引っ越してもいいよね。という話をしています。そういう経験も子どもにとって一人暮らしに向けた予行練習や社会勉強になるかなと。

もともとこじんまりとした家を好む夫婦なので、広々とした家は必要なく、さらにもう一つ小さな家を持ち二拠点生活ができたら理想だよね。なんて話もよくします^^

 

ライフスタイルやライフステージの変化と共に直面する悩みは尽きませんが、43平米しかない小さな1LDKでも、今しかできない子どもの空間を愉しみながら、大人も子どもも心地よく暮らせる空間をつくるために試行錯誤しながら暮らしています。

 

 わが家のように、小さな家で子どものものがたくさんあっても、考え方や使い方次第で可能性が広がることを少しでもお伝えできたらと思い、このブログを始めました。

住まいに対する固定観念にとらわれない空間づくりが私の理想です。

「こんな暮らしをしている人もいるんだなー」と、これからも小さな家の暮らしをたまに覗いていただけたら嬉しいです^^

 

最後に、本のはなし

 

私のバイブル本「きもちのいい家」

 

リフォームの職に就いた頃から読んでいる私にとって大切な一冊である「きもちのいい家」。

大きなテーブルにしたい理由もこの本から刺激をもらっています。

なかでも1番のお気に入りは「屋根の家」。屋根の上には、テーブル、椅子、キッチン、シャワーまである。見た時は衝撃だったけど、なんて素敵な住まいなんだろうと、眺めているだけでわくわくしたことを覚えています。

そして平凡社の子どもたちに家を伝える本”くうねるところにすむところ”シリーズで、子ども向けの本にもなっています。

まだわからないだろうけど子どもたちは読んで!ってよく持ってくる^^